アレルギー性疾患とコーヒー

近年、ぜんそくや花粉症、食物アレルギーなどのアレルギー性疾患の患者は急増しており、国民の2人に1人がなんらかのアレルギー性疾患に罹患しているそうです。(リウマチ・アレルギー対策委員会報告書(平成23年)より)

コーヒーに含まれるクロロゲン酸が、アレルギー性疾患による症状を緩和する可能性が示唆された岡山大学大学院医歯薬学総合研究科・准教授・杉本幸雄氏の研究をご紹介します。

アレルギー性疾患にコーヒーが効く?

杉本氏はコーヒーに含まれるクロロゲン酸に着目し、マウスを用いて実験を行いました。卵によるアレルギー反応を人工的に起こした「アレルギー性鼻炎モデルマウス」と「アレルギー性皮膚疾患モデルマウス」にクロロゲン酸を溶かした水溶液(クロロゲン酸含有水)を継続的に与え、アレルギー症状が軽減されるかどうか観察しました。

クロロゲン酸含有水を継続して与えた「アレルギー性鼻炎モデル」のマウスにアレルギー症状を起こさせる物質を含んだ溶液を鼻の中に投与して、くしゃみ反応と鼻掻き行動を観察したところ、その回数が抑えられるという結果が出ました。

「アレルギー性皮膚炎モデルのマウス」では、マウスの引っ掻き行動を観察しました。引っ掻き行動はアレルギー反応を起こしていない正常のマウスでも見られる行動ですが、アレルギー反応を起こしているマウスでは回数が増加していました。そこで、「アレルギー性皮膚炎モデルのマウス」にクロロゲン酸含有水を継続的に与えたところ、ある程度引っ掻き行動を抑制するという結果が得られました。

これらの実験により、コーヒーを継続的に摂取することで、アレルギー性疾患を緩和する飲料として有用である可能性が示唆されたとしています。



アレルギー対策としては、室内をこまめに清掃することや、空気の入れ替え、できるだけ規則正しい生活をし、バランスのよい食事を心がけることなどが大切です。これらの対策を心がけつつ、コーヒーを毎日の生活に取り入れたいですね。

(参考)全日本コーヒー協会 http://coffee.ajca.or.jp/