グラインド

コーヒーの需要が年々伸びる中、ご自宅でもおいしいコーヒーを飲みたいと、焙煎から抽出までを自分で行い、こだわりのコーヒーを淹れたいという方が増えています。コーヒー豆を焙煎した後に行う作業に、グラインドがあります。グラインドとは、コーヒー豆を粉砕することです。豆の表面積を大きくし、コーヒーの抽出を効率よく行う目的で行います。

グラインドの器具

グラインドする器具をミルといい、大きく3つに分けられます。
■コニカルカッター(臼歯式)

手動、電動それぞれあり、固定された円錐状の歯と回転する歯がすりつぶすようにして豆を粉砕します。歯と歯の隙間を調整することで粗挽きから細挽きまで調整できます。微粉はできにくいが、摩擦熱が発生しやすいため、手動ミルの場合はハンドルをゆっくり回すようにするとよいでしょう。

■ブレードグラインダー
電動のミルで羽根上の歯を回転させて豆を粉砕します。粉砕時間によって粒度を調節します。掃除しやすく扱いやすいですが、粒度は不揃いになりがちで、微粉の発生が多くなります。粉砕したら軽く振る作業を繰り返しながら挽き、淹れる前には茶こしなどで微粉を取り除くとよいでしょう。
■フラットカッター(カッティング式)
平面が凸凹になった一対の歯が、挟んだ豆を切るように粉砕します。細かさは歯の間隔で調整し、粒の均一性に優れています。摩擦の発生が少ないが、臼歯式に比べるとやや多く微粉が出るため、粗挽きよりも中挽きや細挽きに向いています。

挽き方の違い

豆の挽き方は大別すると、粗挽き、中挽き、中細挽き、細挽き、極細挽きの5段階に分けられます。

抽出器具によって挽き方を選びます。


<器具別の挽き方>

・ペーパードリップ式 中挽き、中細挽き

・サイフォン式     細挽き、中細挽き

・ネルドリップ式    中挽き

・エスプレッソ式    極細挽き

※挽いた豆を購入する際にも表示を確認してみましょう。


豆は細かく挽くと、味が濃くなり、苦みが強調されていきます。粗く挽くと、味は軽くなり、香りが立ち、酸味が強調されていきます。また、深煎りコーヒーは細かく、浅煎りコーヒーは粗く挽いて使うのが一般的です。

豆を挽く際には、細かい部分や粗い部分が混在するような「挽きムラ」を作らないことが大切です。粒の大きさが均一でないと、コーヒーの濃度にムラが起こり、微粉はコーヒーを濁らせ雑味を発生させる原因となります。また、粉砕時に発生する摩擦熱は大切な香りを失う原因にもなり、本来の風味を十分に堪能できないということも覚えておきましょう。参考にしていただき、豆の挽き方によるコーヒーの味の違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。豆を挽く際の音や香りを感じ、淹れるコーヒーはきっと特別なものになるでしょう。

<参考>Coffee World 全日本コーヒー協会