コーヒーオリゴ糖の機能性③ 抗アレルギー作用

花粉症やアトピーなどのアレルギー反応の原因は、住宅環境や食習慣、大気汚染、ストレスなど多岐に渡ると考えられており、その患者数は年々増加傾向にあります。
そんな中、コーヒーオリゴ糖はアレルギーになりにくくする効果が期待できるとして注目されています。

免疫システムはバランスが大切

私たちの体には、細菌やウイルスなどの異物が体内に入ってきたとき、からだを守るためにその異物を攻撃したり、抗体(細菌やウイルスが悪い働きをしないようにするタンパク質の一種)をつくったりする免疫システムが備わっています。

免疫システムは、私たちにとってなくてはならない大切な仕組みですが、そこに何らかの問題が生じてバランスが崩れると、過剰な反応によってアレルギーが引き起こされます。

動物試験で分かった抗アレルギー作用

ラットをコーヒーオリゴ糖を与えたグループと、与えないグループに分け、それぞれにアレルギー反応を引き起こす物質(今回は卵白アルブミン(OVA)を使用)でアレルギーを起こし、免疫バランスの指標となる物質を測定したところ、コーヒーオリゴ糖にアレルギー反応を抑える作用があることがわかりました。

アレルギーを引き起こしやすくする物質の働きが抑制

ふたつのグループに卵白アルブミンを与えたとき、コーヒーオリゴ糖を与えたグループでは、アレルギー反応を起こしやすくする物質(Th2細胞サイトカイン:インターロイキン10(IL-10))の働きが抑えられ、アレルギー反応を抑える物質(Th1細胞サイトカイン:インターフェロンガンマー(IFN-γ))の働きは維持されていたことが分かりました。一方、コーヒーオリゴ糖を与えなかったグループでは、アレルギーを引き起こしやすくする物質の働きは抑制されませんでした。この結果から、コーヒーオリゴ糖の摂取はアレルギー反応抑える作用があることが示されました。

アレルギーグラフ1

アレルギー反応が起きた際に増える物質の増加を抑制

同様の条件で、アレルギー反応を引き起こした際に増加するIgE抗体やアレルギー性細胞の数を測定したところ、コーヒーオリゴ糖を与えたグループではIgE抗体の増加が抑制され、また炎症部位で増加するアレルギー性細胞数(好酸球)の増加も抑制されました。

アレルギーグラフ2

コーヒーオリゴ糖の作用によって免疫バランスが改善し、アレルギーになりにくくなると考えられます。
今後更なる研究を重ね、抗アレルギー作用に関与する成分として食品等へ応用される可能性があります。