コーヒーオリゴ糖の機能性④ 血圧の上昇抑制

年齢と共に上がる傾向にある血圧。平成22年の国民健康・栄養調査結果によると、医療機関や健診で「高血圧」といわれたことがある者の割合は、男性37.2%、女性31.3%というデータが出ています。

血圧が高い状態が続くと血管に負担がかかり、放っておくと脳卒中や心臓病などを引き起こしかねません。国民病ともいえる高血圧は食生活や運動をはじめとする生活習慣によって、予防、改善することが可能ですが、コーヒーオリゴ糖が血圧の上昇を抑制することが、動物実験の結果から示唆されました。

収縮期血圧(最高血圧)が低値を示しました

高血圧のラットを、コーヒーオリゴ糖を与えたグループと、水のみを与えたグループに分け、10週間にわたり収縮期血圧(最高血圧)の変化を測定しました。

その結果、水のみを与えたグループの収縮期血圧(最高血圧)は継続的に高値を示したのに対し、コーヒーオリゴ糖を与えたグループは水のみを与えたグループと比べると収縮期血圧(最高血圧)は低値を示しました。

血圧上昇を抑制しているのは?

この試験の終了後、ラットの血清中から血圧に関連するホルモンである“アルドステロン”の濃度を測定しました。
アルドステロンは、副腎皮質から分泌されるホルモンで、腎臓でのナトリウムイオンの吸収を促進し、その結果、血流量が増え、血圧を上昇させます。
コーヒーオリゴ糖を与えたグループでは水のみを与えたグループに比べ、アルドステロンの濃度が有意に減少していることが確認されました。

血圧を調節するメカニズムは多岐にわたりますが、コーヒーオリゴ糖を与えたラットのアルドステロン濃度が減少していたことは、コーヒーオリゴ糖が作用して血圧上昇を抑制することを裏付けると考えられます。
コーヒーオリゴ糖が大腸内でビフィズス菌などの善玉菌を増やすことは体脂肪低減作用のページでご紹介したとおりですが、この善玉菌から作られる酢酸も増加していることが確認されています。
酢酸はカルシウムの吸収を促進させることが分かっており、コーヒーオリゴ糖を摂取したグループでの血清アルドステロン濃度の減少には、大腸内で産生された酢酸が関与しているものと考えられます。
コーヒーオリゴ糖の摂取により示唆された血圧の上昇抑制作用は、更なる研究を重ね、
高血圧予防に関与する成分として、食品などに応用される可能性があります。