コーヒーオリゴ糖の機能性① 整腸作用

コーヒーオリゴ糖の機能性で、最初に発見されたのが「整腸作用」。
おなかスッキリ!便秘の改善にも役立つこの働きについては、「おなかの調子を整える」保健効果が科学的に証明され、特定保健用食品としても認められています。

整腸作用のしくみ

腸内にはたくさんの菌が存在していて、その種類は大きく3つに分けられます。健康を保つビフィズス菌や乳酸菌などの「善玉菌」、健康を害したり、病気を引き起こす大腸菌やウェルシュ菌などの「悪玉菌」、そして環境によって善玉にもなり悪玉にもなる「日和見菌」が存在します。

また、100種、100兆個といわれている腸内細菌のうち、体に保健効果をもたらす菌を「プロバイオティクス」と呼び、ビフィズス菌はプロバイオティクスの代表的な善玉菌のひとつです。この善玉菌は、悪玉菌が苦手な酸を作り出し、悪玉菌の増殖を抑えるはたらきを持っているため、腸内環境を整えるには、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を優位に保つことが大切です。

コーヒーオリゴ糖の特性1:体内で消化されにくく、腸まで届く

食物は、口や胃でおおまかに分解され、小腸でさらに細かく分解されて体内に吸収されます。その分解を荷うのが、だ液や胃液などの消化液です。

これらの消化液で、コーヒーオリゴ糖がどのくらい消化されるのかを調べたところ、ほとんど消化されず、約96%のコーヒーオリゴ糖が小腸粘膜まで残っていたことが分かりました。
この結果からコーヒーオリゴ糖は口から入って胃を通り、小腸でも分解されずに大腸まで届くオリゴ糖であることが示されました。

コーヒーオリゴ糖の特性2:善玉菌を選んでエサになる

コーヒーオリゴ糖は、マンノースという糖がβ結合したほかのオリゴ糖には見られないユニークな構造をしているため、善玉菌のエサ(栄養源)になり、悪玉菌のエサにはならないという優れた特性をもっています。そのため、コーヒーオリゴ糖が善玉菌を特異的に増殖させることができるのです。
以上のことから、コーヒーオリゴ糖はほとんど消化されずに腸内に届き、善玉菌のエサになることで、善玉菌を増やすことがわかっています。さらに、ビフィズス菌が作り出す乳酸や酢酸などの有機酸は、腸のぜん動運動を刺激し便通をスムーズにするため、お通じの改善が期待できるのです。

大腸イメージ図

コーヒーオリゴ糖摂取により排便回数・排便日数ともに増加

コーヒーオリゴ糖を2週間にわたって被験者が摂取したところ、グラフの通り、摂取しないときと比べ、1日1g、3gと摂取量を増やすごとに、排便回数・排便日数ともに増加する傾向がありました。
また、便中には様々な菌が存在しますが、ビフィズス菌が占める割合を調べたところ、摂取前は9%、摂取後は31%まで上昇していました。
これらの結果は、コーヒーオリゴ糖の整腸作用を裏付けることができます。



「プロバイオティクス」は私たちの体に有益な作用をもたらす微生物のことをいい、「プレバイオティクス」とは
プロバイオティクスの働きを促進するエサのような役割をもった物質のことをいいます。
コーヒーオリゴ糖はプレバイオティクスのひとつとして注目され、今後も様々な食品への応用が期待されます。